第31回落語会

と き 2015年1月31日(土9
      午後1時より
ところ 仙台市 宮城県民会館

「お足もとの悪い中…」
まさにその通りで、前日仙台地方には珍しい大雪でした。
「これじゃ、お客様は来ないかも…」
なんて話も出る中、大勢の方においでいただきました。しかも、初めて足を運ばれた方もいらして、初席に相応しい華やかな会になりました。今年の活動を占う幸先のよいスタートです。ありがとうございました。

 寿限無銀行  裁落亭とんぼ
       (さいらくてい とんぼ)

お馴染み寿限無のパロディ版で、新作に挑戦してくれました。生みの苦しみはあったものの、意外と短時間でできたそうです。珍しい噺に大ウケでした。
 元犬  親夜亭目ぼそ
     (しんやてい めぼそ)

“白犬”と言えば、今や有名なあの“お父さん”ですが、目ぼそさんのシロは頭のてっぺんから発声する、ちょいとエイリアンぽい小型犬? とぼけたシロ、穏やかな上総屋、慌てるご隠居とそれぞれが表情にあふれた楽しい一席でした。
 相撲甚句漫談
        胃仲家百勝
      (いなかや ひゃくしょう)

口上や落語のマクラで、これまでも何度か自慢の喉を披露してくれていました。今回は独立した演目として、大相撲談議と甚句の解説にもお客様は大喜び。ハァ~、ドスコイ、ドスコイ!!日本人関取り頑張れ!
 宿屋の仇討  水無月亭六六
       (みなづきてい ろくろく)

キリリとした侍や威勢のいい河岸連中は、六六さんのカラーにピッタリ。騒ぎまくる三人衆の様子に、本性が垣間見えました。板挟みになった伊八の戸惑う様子にも、気持ちがこもっていて、何とも可笑しい渾身の高座でした。、
仲入り
 初天神  胃仲家百勝
      (いなかや ひゃくしょう)

新年ならではの演目。こまっしゃくれた金坊に振り回される親父ですが、実は倅が可愛くて仕方がないんですね。「百勝さん、子どもの“金坊”にすっかり戻っていて、驚いた!」とは、同じ山形組の一曻さんの談。
 干物箱  桂 友楽
      (かつら ゆうらく)

師匠の八代目文楽をはじめとした名人のエピソードも、友楽さんの聞きどころ。柔らかな語りで、スッと本題へ。吉原へ遊びに出たくてウズウズしている若旦那の心持が、ひしひしと伝わってくる好演でした。
 梅后流江戸芸かっぽれ
        櫻川后左江
       (さくらがわ こうさえ)

おとぎ話“桃太郎”を身振りで表わすユーモラスで可愛らしい踊りに、皆さん見入っておりました。そして、外は前日の残雪が凍っていましたが、会場はかっぽれですっかり春の雰囲気に。
 粗忽長屋  乃芽家一曻
       (のめや いっしょう)

マメな八公の強弁に納得させられ、自分の死骸を引き取りに行く熊公。一曻さんの八公にはこちらも何だか説き伏せられそうな、不思議な力を感じます。トリに相応しい、見応えたっぷりの話芸でした。
なにかと行事が重なる時期で、全員とはいきませんでしたが、おおいに盛り上がったことは言うまでもありません。今年の抱負を語ってもらいましたが、大風呂敷を広げて言うわ、言うわ…。
写真説明 裁落亭とんぼ記